2018年3月7日水曜日

お墓詣り

雨が降り、その度に木の芽が膨らむ心が躍る季節になってきました。
花屋にとっては、怒涛の、という言葉が使いたくなる年末を過ぎ、新年早々に家族が次々に風邪をひき、私にとっては今年は土の中で彷徨う冬でした。
暖かい日が、ぽつぽつと出始めると、彷徨っていた私も土から顔を出すことができて、最近はぐんぐん力が湧いてきます。太陽の力や気温、湿度、色々なものに人の身体も心も大いに影響を受けている事を再認識させられます。
そして、全く信心のなかった私が、お墓詣りに行ってきました。やはり土の中を彷徨っていると、土の中からの脱出方法を知りたくなる。何かにすがりたくなる、という事なのかもしれません。そんなタイミングに、お墓詣りに行くと良いよー変わるよー。とある人から聞き、ずっと行ってないし、そんなら。と、安易な気持ちで行ってきました、、、。
お墓用の花をこしらえて、どんな風に詣るのかも知らず、ぎこちないお墓詣りです。お墓につくと、綺麗にお花が入っているお墓、枯れたお花がそのままな所、造花のお花が入っている所など色々で、ほーっと思いながらお墓の前につき、持ってきたお花を飾り、お墓に水をかける時に、ご先祖様にかけるような気持ちになり、夏なら気持ちが良いけど、今は寒いかなーかけるのやめよかなーと悩み、でも、かけてきました。それでもやっぱり、お花が入って水をかけすっきりしたお墓の前で手を合わすのは、私の気分まですっきりさせてくれました。そしてすがりたくて来た私ですが、手を合わせて顔も見たことのないご先祖様に思うことは、お正月に集まる、同じ先祖を持つ親戚達の顔が思い浮かぶばかり。そして親戚達を思い浮かぶだけ思い浮かべて、みんな健康でありますよーにお護りください。と、よくありがちなお願いしか浮かびません。手を合わせるとか、お願いをするって、みんな結局そうなのかな。と思いながら、ご先祖様に、テレパシーを送るように、ウッと合わせた手に力を入れて来ました。
色々お墓詣り本質も作法も違うかもしれませんが、迷った時も、困った時も、心を楽にさせてくれる気がします。お墓詣りっていいな。大切だな。と気付かせてもらいました。
そして、sakurahanamise お墓の花も作ります。っと宣伝します。
自分で選んだお花を持って、ご先祖様に会いに行くという事もいいなと思ったからです。
お電話でご注文頂いてもいいですし、ご来店頂いて、選んで頂いても結構です。
お墓詣りは、いつ行く、という決まりはないようです。ふとした時にぶらりと行ってもいいと私は思います。